2017/11/19

 -投資, 基礎知識

投資のリスクとは? リスクの意味と正しい付き合い方

 

投資をするにあたってリスクは不可欠な存在です。
なぜなら「リターン」を得るためには「リスク」を許容しなければいけないからです。

では「投資をしないリスク」というのは考えたことがあるでしょうか?

今回は、投資における「リスクとはなんなのか」「投資をするリスク」「投資をしないリスク」について、ご紹介していきます。
この記事を通してあなたに適した「正しいリスクとの付き合い方」を見つけましょう。

 


投資におけるリスクとは -価格の変動幅-

マイケル

ユキオ、投資のリスクって言われてなんか思いつく?

ユキオ

う〜ん、、まあ損しちゃうってとこですよねぇ〜。

 

マイケル

まあ、そうだな。株価が下がったり、自分が買った不動産の価値が下がったり、金に投資してもその値下がりがあったりってリスクがあるからな。

ユキオ

うわぁ〜そうやって言われると怖いっすねぇ〜。。。

マイケル

でもその逆もあるんだ。株価は上がる可能性もある。
不動産だって価格は近年大きく上昇しているし、金にも同様に可能性として考えられることなんだ。

ユキオ

それは嬉しいっすけど、、結局リスクってなんなんすかね〜。

マイケル

投資におけるリスクって「価格(リターン)の変動幅」のことなんだ。
リスクが大きければ、リターンも期待できる。背中合わせのような関係なんだ。

リスクとは価格の変動幅

ユキオ

なるほど〜!
年利10%の金融商品の場合、基本的には、-10〜30%、万が一の時で-30〜50%になるんですね〜

マイケル

そうなんだ。リスクの大きさは漠然と「危ない」ということではなく、
期待できるリターンの大きさに影響があるんだな。

 

「投資する」リスク

ユキオ

でも〜そうやって言われると怖いっすねぇ〜。。。

マイケル

まあこうやって言うと怖いかもしんないけど、このリスクって、どこにでも存在するもんだかんね。
そんなリスクでも把握することで、いろいろ対応したり、最低限に抑えられたりするわけよ。

ユキオ

へぇ〜そうなんすか〜!銀行預金にはリスクないんじゃないですか?

 

マイケル

ユキオ、銀行預金にもリスクは存在するの知らないのか?

ユキオ

えー!?貯金にもリスクがあるなんて知らないっすよ〜!
それぞれもっと詳しく知りたいんすけど〜。。。

 

マイケル

確かにこれだけじゃ想像しにくいかもしれないな。今回は銀行預金を含めて3つの金融商品を例にあげて詳しく説明してやんよ。

ユキオ

お願いしま~す!

 

株式投資のリスク

価格変動リスク

マイケル

まずは株式投資だな。一番リスクについて分かりやすいと思う。

ユキオ

まあ、そうっすね~。値段が高い時に株を買っちゃって、安く売っちゃったら損ですもんね~。

マイケル

その通り。株式そのものの価値が変動することを、価格変動リスクと呼ぶんだ。
価格変動リスクがあるということは値段が下がる可能性があるから、元本割れの可能性も出てくる。

価格変動リスクについて

 

信用リスク・流動性リスク

ユキオ

元本割れっすか〜!お金はなるべく減らしたくないんですけどね〜。
他にはリスクはないんですか?

マイケル

他にもある。例えば、信用リスクや流動性リスクだ。

ユキオ

信用リスクってなんですか?

マイケル

企業が何か不祥事を起こし、大きな賠償金を負うことで破綻する可能性もあるんだ。
そしたら株式の価値がなくなってしまい、ただの紙切れ同様になってしまうんだ。

ユキオ

そ、そんな恐ろしいことがあるんですか!?

マイケル

もちろん、上場企業などの会社がいきなり破綻することはないよ。
基本的には、証券所が定める期日までには取引できるけど、かなり価格が下落していることが考えられるな。

ユキオ

そうなんすね。。会社の業績とかもしっかり見とかないと危ないっすね。

マイケル

そうだな。だから企業の分析方法を勉強すればリスクは小さくできる
詳しくは「財務諸表の見方〜初心者の見るべきポイント〜」を見てくれ。

ユキオ

わかりました!あと流動性リスクってなんですか?
トイレの水が詰まって大変みたいな・・・リスクですか?

マイケル

ちげーよ!
流動性リスクは、会社が破綻までしなくても人気がなくなって売買の数が減ってしまうことで、株式を売れなくなってしまうことなんだ。

ユキオ

これも普段の流動性をしっかり見とかないと、危険ですね。

信用リスクと流動性リスク

 

カントリーリスク

マイケル

実はもう一つ、大きなリスクがあるんだ。

ユキオ

大きいリスク・・・なんですか?

マイケル

カントリーリスクだ。日本の株式市場であれば、日本の政治や経済に大きく影響受け、価値が減ってしまうリスクのことなんだ。

ユキオ

た、たしかに。逃げられないですね。
対策方法はないんですか?

マイケル

完全に逃げることはできないが、資産を分散させることで被害を少なくすることはできるんだ。
詳しくはこれを見ておくといいな。「分散投資の効果とは?メリットからわかる魅力」

日本のカントリーリスク

 

不動産投資のリスク

空室リスク

マイケル

次に不動産投資のリスクも考えよう。

ユキオ

不動産投資ってマンション買って、そこにいろんな人に住んでもらって…
とかそんなんすよね?

マイケル

その通り。その中でも不動産投資のリスクと言えば空室リスクだろう。

ユキオ

空室!?部屋の大切なものが盗まれちゃうんですか?

マイケル

ユキオ、それは盗難リスクだな。鍵をちゃんと閉めれば対処できるリスクだ。
空室リスクとは、物件の部屋を誰も借りてくれず、お金を得ることができないリスクのことだ。

ユキオ

お金が入ってこないだけじゃそこまでのリスクじゃないんじゃないっすか~。

マイケル

いやいや。
貸す物件を持ってれば固定資産税、ローンで買ってればそのローンも払わなきゃならないんだぜ?

ユキオ

え~、それってめちゃくちゃ危ないじゃないっすか~。支出だけなんていやですよ。。。

マイケル

それを避けるサブリースって方法もあるんだけどな。詳しくは「サブリースの仕組みとメリット」を参考にしてみてくれ。

空室リスク対策

 

その他のリスク

ユキオ

わかりました〜!不動産投資って難しそうですけど、これで完璧っすね〜。

マイケル

他にも不動産投資は6つのリスクがあるんだ。

ユキオ

そ、そんなにあるんですか…

マイケル

そんなにと思うかもしれないけど、一つひとつはとても単純なことなんだ。
例えば、物件が地震や火事などの災害で壊れる災害リスクや、物件の家賃が下がってしまう家賃下落リスクなどがある。

ユキオ

たしかに、他にはどんなリスクがあるんですか?

マイケル

詳しくはこっちで説明しているからよく見ておいてくれ。
「不動産投資のリスク7選!事前の対策で失敗を防げ!」

不動産投資のその他のリスク

 

銀行預金のリスク

リターンを得られないリスク

マイケル

最後に銀行預金を考えよう。

ユキオ

銀行預金にリスクなんてあるんですか?
貯金より確実なものなんてない気がするんですけど~。

マイケル

たしかに、リスクが低い金融商品として銀行預金はあげられるな。
でも、引き出し手数料でお金は増えるばかりか減っているんじゃないか?

ユキオ

言われてみたら、、
去年は2円ついて、手数料は2,000円くらいとられてたっす…

マイケル

もちろん一般的に使用される普通預金は生活において必須の金融商品だ。
だけど、すべての資産を預金することはリスクになるんだ。

ユキオ

ん〜、やっぱりイマイチ納得できないっすね。。
結局リスクを取れってことみたいじゃないっすか〜。。

預金の仕組みが変わるリスク

マイケル

もう一つ大事なことを教えてやるから聞いとけって。
実は、マイナス金利って言葉は知ってるか?

ユキオ

あ〜!も、もちろん、、
金利がマイナスになって…大変なんすよね?

マイケル

じゃ、ユキオの周りの銀行で金利がマイナスのところあるか?

ユキオ

いや〜、あんま見ないっすね〜。どうしてるんですかね?

マイケル

実は、金利がマイナスになっているのは、日本の中央銀行ってゆう、いわゆる「銀行の銀行」なんだ。
だから大変なのは、消費者じゃなくて銀行や金融機関なんだ。

マイケル

ただ、消費者にも今後その影響が出てくることが考えられる。
例えば、手数料の増加口座管理費の導入だな。

ユキオ

こ、口座管理費!?

マイケル

そう。銀行もマイナス金利という時代の中で生き抜くためには、このような仕組みの変更の可能性も考えられるんだ。

ユキオ

やばいっすね〜。ぬくぬくとやってらんないですね。

マイケル

そうだな。銀行預金はそもそも「投資をしない」リスクも持ち合わせているんだ。
詳しく説明してやるよ。

銀行のリスクのイメージ

 

「投資しない」リスク

ユキオ

それで〜さっき言ってた「投資しないリスク」っていうのは、、、どういうことなんすか〜〜?

 

マイケル

例えばインフレの影響でお金自体の価値が下がったり、病気とか怪我になったり、会社の業績が悪くなったりってリスクだな。

ユキオ

投資をしなくてもリスクはあるってことっすか~。

 

投資しないリスク

 

マイケル

しかもこれはコントロールできないんだよな。

ユキオ

コントロールできないってどういうことっすか~?

マイケル

そうだなあ、自分じゃどうにもならないことがあるってことだな。分かりにくいんだったら一つずつ説明するか?

ユキオ

お願いしま~す。

 

お金の価値が下がる

マイケル

実はお金ってのは価値が一定じゃないんだ。

ユキオ

そうなんすか?

マイケル

インフレとかデフレってやつ知らない?物の値段が上がったり下がったりする現象だな。

ユキオ

物の値段が上がったり下がったり。。。ってことはコロッケも今100円だったのが10000円になっちゃったりもするんすか~?

マイケル

そこまで極端になるかは分からんが、その可能性はあるな。

ユキオ

じゃあ、今のうちにいっぱい食べておかないと。。。

マイケル

そういうことじゃねえよ!(笑)

ユキオ

で、それがお金の価値とかにどう関係するんすか~?

マイケル

インフレってのは物の値段が上がるってことだな。逆に言えばお金の価値が下がってるってことだろ?

ユキオ

なるほど~、同じ100円でも買えるものに差が出ますもんね。
じゃ、銀行預金とかタンス預金でも危ないじゃないですか〜!

マイケル

その通り。でも不動産投資みたいな実物資産に投資しとけば影響を受けないんだよ。
そうすれば、一緒に不動産の価格も上がるからな。

ユキオ

なるほど、そうやって投資を活用するんすね。

マイケル

そういうこと。もっと詳しく知りたければ「インフレ対策に不動産投資!時代の流れを読み取ろう!」を見てくれ。

インフレとデフレ時の適した資産

 

病気や怪我

マイケル

次に病気や怪我について説明しよう。

ユキオ

これは分かりやすいっすね。

マイケル

まあ、そうだな。病気や怪我で働けなくなったら当然お金は得られない

ユキオ

でもそれってしょうがないんじゃ。。。

マイケル

そうだな、だから自分ではどうしようもないんだ。

ユキオ

じゃあ、何も対策できないんすか?

マイケル

それがそうでもない。保険はもちろん、不動産投資なら継続した所得を得られる可能性もあるんだ。

ユキオ

なるほど、そんなリスクにも備えられるんすね~。

 

会社の業績の悪化

マイケル

最後に会社の業績の悪化についてだな。

ユキオ

う~ん、これは少し分かりにくいっすね。

マイケル

自分が働く会社の業績が悪くなると、給料が減ったり最悪解雇されることもあるってことだな。

ユキオ

かいこ?。。。クビってことっすか!?

マイケル

そういうこと。リスク分散という点だと株式投資や投資信託のほうが優秀だな。

ユキオ

どういうことっすか?

マイケル

株式投資はいろいろな会社に投資できるけど働ける会社は一社だけってこと。当然リスクも分散するよな。

ユキオ

なるほど~。確かにいろいろな会社に投資したほうが安全かも知れないっすね。

 

リスクとの付き合い方

リスクがわかってしまえば怖くない!

ユキオ

こうなってくると、ある意味投資しないリスクの対策で投資があるって感じかもしんないっすねぇ〜。。。

マイケル

お、おう、、いきなりいいこというな(笑)

ユキオ

褒められると照れるっす~。

マイケル

まあ、つまりリスクなんて見えないからこえーってことじゃね?逆にしっかり見えてて、対策も取れればたいして怖くないってことだな。

  

リスク

 

ユキオ

確かにわけのわからないものって怖いっすもんね〜。。
どこに何があるかわからないみたいな。。。

マイケル

そうなんだよな、だから、コントロールできるリスクは、ちゃんとコントロールできるようにリスクを明確にすることが大事だな

ユキオ

すっきりしてた方が気持ちいいっすもんね〜!

マイケル

まあな!

 

まとめ

ユキオ

いやぁ〜確かに投資することにもしないことにもリスクはあるんすねぇ〜!

ユキオ

こう考えると確かに投資に前向きになれそうっす〜!

マイケル

さらに正しい投資の方法も考えればずっとリスクは減るぞ。
「書籍:隣の人の投資生活」がおすすめだな。

ユキオ

ボクも投資を始める前に読んでおきま〜す!



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